私が用意した7506は海外輸出モデルで、国内に今出回っているものとは、若干違うそうですが、国内向けモデルを使ったことがないので、どのように違うのかは、分かりません。
モニター用の設計ですから、良くも悪くも音が出てしまい、これを音楽観賞用に使うと疲れるかも知れません。音楽を聴くというのは、殆どの場合「曲全体を聴く」と思うのですが、このヘッドフォンですと、個々の音を聴くような感じになります。絵画を眺める時、「鑑賞」ではなく「観察」するように見ている…という感じでしょうか。
(追記)先日、国内版を使う機会がありました。マグネットの種類が違うそうですが、音の出方に角が立つようになったというか、DJ用と称して売られるヘッドフォンに近いような気がします。国内はモニター用にMDR-CD900STがあるので、ちょっと特色を出してみたのかも知れません。
コードは片出しのカールコードです。コードが太いので、カールだと何だか引っ張られるような感じがして、あまり好きではないのですが。頭にかぶった感じは、締め付けもなく、重くもなく良い感じです。ただ、耳当て部分は材質的に弱いので、予備のパッドも用意しておいた方が良いかもしれません。
部品名:イヤーパッド
和文名称:イヤーパッドASSY
部品コード:2-115-668-03
左右はありませんので、両方変えるならこれを2個注文します。1個800円(税別)と、結構高価です。「ソニー業務用商品修理受付窓口」に電話をして部品注文書をFAXで送ってもらうか、MDR-7506を購入した店に注文することが出来ます。
プラグは、ステレオミニです。使っている機材は標準ばかりでミニはないのですが、ねじ込み式の変換プラグがあり、一体化するので、それほど不便はありません。「標準→ミニ」よりも、「ミニ→標準」の変換の方がねじ込み式の変換プラグが使えてすっきりするので、基本がミニなのかも知れません。
ドライブに力が要るので、携帯オーディオには不向きな感じです。ちょっと試してみたのですが、鳴らし切れないものもありました。もっとも、元々そういう用途に使うものではないのですが。これを使っていて、他につなぎ替えると、音量設定がそのままだと大音量が流れる恐れがあるので、取り替えながら使うには注意が必要です。
一応、折り畳み機構があるので、コンパクトとは言いかねますが、鞄に入れて持ち歩くことができます。普段聞き慣れている音の方が調整しやすいので、運びやすいのは良いですね。
ハウジング部に、青いシールが貼ってあったのですが、PROFESSIONALとか書いてあって格好悪いので、はがしてしましました。ところが、シールの色で、900STを「赤帯」、7506を「青帯」と呼んで区別しているとかで、皆さん貼ったままにしているようです。