Form 2 (BANG & OLUFSEN)

 最初はインナーイヤフォンを使っていたのですが、私は耳の形がおかしいらしく、片耳だけポロポロと外れてしまい、イライラの元でした。耳掛け式もしっくり来ず、数々のオーバーヘッド型を試してたどり着いたのが、今使っているBANG & OLUFSENのForm-2です。
 ところで、この型番ですが、本体には"Form-2"と"-"が付いていますが、カタログなどは"Form 2"となっていて、"-"が付いていません。どちらが、正式なのでしょう。
外形

 外形は、四角が基本の派手さのない落ち着いたものです。イヤーパッド部も四角く、つや消しの黒に、イヤーパッドの高さを調整する収縮部の銀が映えます。
 何だか、映画「2001年宇宙の旅」に出てきそうな雰囲気ですが、このデザインが評価されて、MoMA(ニューヨーク近代美術館)のパーマネントコレクションに選定されているそうです。写真のものは、私が毎日の通勤で使い込んで、ちょっと傷が付いていますが。

プレイヤーと接続

 装着感は、軽い感じです。実際の重量も68gと軽量です。ヘッドバンドの部分はアルミで、カバーなどはありません。横の締め付けはきつくありませんが、調整は出来ませんので、人によっては緩い、きついが出るかもしてません。イヤーパッドは、上下に位置調整が可能です。調整幅は約3cmです。
 コードは両出しのY型で、形状は平行タイプと今となっては珍しい部類です。プラグはステレオミニ。コード長は2m以上もあります。公称3mですが、それよりは短い感じ。いずれにしても、長いです。これらのことから見て、メーカー側は、インドア用として設計しているようです。アウトドア用には、耳掛け型のA8がありますので、住み分けを図っているのでしょう。
 遮音性は、皆無と言ってよく、外の音がうるさくて、鳴らしている音が聞こえないことがあるほどです。となると、音漏れが心配になりますが、私が聴く音量では心配無用でした。遮音性は低いが、音漏れも殆どないというのは、アウトドアで使う私にはうれしいです。

パッド部

 音質は、低音がドンドンと鳴るわけでも、キンキンと高音が出るわけでもありません。特に強調域はないですが、逆に抜け落ちる部分もなく、特徴はないが全体をきれいに鳴らすという感じでしょうか。変な表現ですが、鳴っていることを意識せず聴くことが出来ます。本を読みながらなど、リラックスして聴くのに向いた音です。簡単なようですが、この軽さや大きさで、こうした突出もしないが欠けもしないというチューニングになっているヘッドフォンは、なかなかないです。

モデル名とメーカー名

 問題があるとすれば、価格です。2万円近くします。デザイン料がかなりをしめるという感じがしないでもないですが…。また、イヤーパッドも形が特殊なので、汎用で間に合わすと言うことは出来ません。幸い、私の行動範囲にはB&Oの専門店がありますが、B&Oの製品を扱うところは少ないので、手軽に入手できるというわけでもないようです。
 ところで、このヘッドフォン。"MADE IN JAPAN"の刻印があるのですが、どこが作ってるんでしょうね。